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【FX初心者向け】FXチャートの基本と戦略、使い方ガイド

Oct 24 2024

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FXチャートの種類と使い方

FXチャートの種類とテクニカル分析におけるそれぞれの使い方を説明します。

ローソク足チャート

ローソク足は、一定期間の始値、高値、安値、終値を一本のローソクのような形で表したものです。ローソクの実体部分の色で期間中の値上がり/値下がり、上下に伸びる線(ヒゲ)の長さで高値/安値との差を示します。視覚的に価格変動を捉えやすく、トレンドや反転の兆候を分析することができます。テクニカル指標と組み合わせることで、より精度の高い分析が可能となります。

棒足

「棒足」は、一定期間の始値、高値、安値、終値の4つの情報を一本の棒で表したものです。ローソク足と似ていますが、実体の部分が塗りつぶされていないため、ローソク足よりもシンプルで視覚的に捉えやすい特徴があります。主に、為替レートの変動幅や勢いを把握するために用いられます。

ラインチャート

ラインチャートは、一定期間の為替レートの終値を線で結んで表示する、最も基本的なチャートです。価格の推移をシンプルに示し、トレンドの確認に役立ちます。始値、高値、安値は表示されず、終値のみに着目します。そのため、短期的な価格変動よりも、長期的なトレンド把握に適しています。初心者にも見やすく、テクニカル分析の基礎としておすすめのFXチャートです。

バーチャート

バーチャートは、一定期間の始値、高値、安値、終値の4本値を縦線と横線で表したものです。縦線は期間中の高値と安値の範囲を示し、左側の横線は始値、右側の横線は終値を表します。シンプルながらも豊富な情報を含んでおり、価格変動の幅や勢いを視覚的に把握できます。

外国為替チャートの主要な要素

FXチャートを分析する際に初心者が理解する必要のある、基本的な要素をそれぞれ説明します。

価格トレンド

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価格トレンドとは、為替レートが一定期間にわたって上昇、下降、または横ばいのいずれかの方向に動く傾向のことです。上昇トレンドは高値を切り上げながら安値も切り上げる動き、下降トレンドは安値を切り下げながら高値も切り下げる動き、横ばいトレンドは高値と安値が一定の範囲内で推移する動きとして表されます。

トレンド分析は、将来の価格動向を予測する上で重要な要素であり、トレーダーはトレンドの方向性と強さを把握することで、より有利な取引を目指します。ただし、トレンドは永遠に続くものではなく、常に変化する可能性があることを理解しておく必要があります。

支持線と抵抗線

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FXチャートにおける支持線は、価格が下落する過程で、それ以上下落するのを抑え反発する可能性の高い価格帯を結んだ線です。一方、抵抗線は、価格が上昇する過程で、それ以上上昇するのを抑え反落する可能性の高い価格帯を結んだ線です。

これらの線は過去のチャートパターンから見出すことができ、トレーダーは将来の価格変動を予測する目安として活用します。支持線や抵抗線を突破した場合、トレンド転換のシグナルとなる場合があり、テクニカル分析において重要な概念です。ただし、常に正確に機能するわけではなく、他の指標と組み合わせて分析することが重要です。

チャートパターン

FX初心者からベテランまで、よく使われる便利なチャートパターンをご紹介します。

ヘッド・アンド・ショルダー

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FXチャートにおけるヘッドアンドショルダーは、高値圏で「頭と両肩」の形をしたチャートパターンで、上昇トレンドの終わりを示唆する反転シグナルとして知られています。

左肩、頭、右肩と3つの山ができ、その山を結ぶネックラインと呼ばれる支持線を下抜けると、トレンド転換のサインと判断されます。ネックラインから頭頂までの距離が、下落目標値の目安になるとされています。ただし、必ずしもこのパターン通りに価格が動くとは限らず、他の指標と組み合わせて分析することが重要です。

ダブル・トップ/ボトム

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ダブルトップとダブルボトムは、FXチャートで頻繁に現れる反転を示唆するチャートパターンです。

ダブルトップは、価格が上昇した後、2回天井を作り、ネックラインと呼ばれる支持線を割り込むパターンを指します。ネックラインを下抜けると、それまでの上昇トレンドが反転し、下降トレンド入りする可能性が高まります。

一方、ダブルボトムはダブルトップの逆で、価格が下落した後、2回底値を作り、ネックラインとなる抵抗線を上抜けると、上昇トレンドへの転換が示唆されます。これらのパターンは、トレンドの転換点を予測する上で重要なサインとなるので、特に初心者の方は要注目です。

トライアングル

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FXチャートにおけるトライアングルは、価格変動が徐々に縮小し、三角形のような形を作るチャートパターンです。これは、買い手と売り手の力が拮抗し、方向感を探っている状態を表しています。

トライアングルには、上昇型(あセンディング)、下降型(ディセンディング)、対称型(シンメトリカル)の3種類があり、それぞれトレンドの継続または反転を示唆する可能性があります。

上昇型は上昇トレンド中に現れ、下降型は下降トレンド中に現れます。対称型は明確なトレンドがない場合に現れます。トライアングルは、ブレイクアウトの方向性によって今後のトレンドを予測する材料となります。

FXチャート分析に人気のテクニカル指標

FXチャート分析で使用される初心者向けのテクニカル指標をご紹介します。

移動平均

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FXチャートにおいて、単純移動平均(SMA)と指数移動平均(EMA)は、過去の価格データを基に計算される指標で、トレンドの方向性を把握するために用いられます。SMAは一定期間の終値を平均したもので、過去の価格を均等に評価します。一方、EMAは直近の価格に大きな重みを与え、より滑らかな曲線を描きます。

SMAはトレンドを明確に示しますが、反応が遅れる傾向があります。EMAはトレンドへの反応が早い反面、ダマシに遭いやすい点がデメリットです。目的に応じて使い分けるようにしましょう。

相対力指数(RSI )

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RSI(Relative Strength Index)は、為替レートの変動幅を分析し、「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を判断するための指標です。0から100までの数値で表され、一般的に70以上が買われ過ぎ、30以下が売られ過ぎと判断されます。

例えば、RSIが70を超え買われ過ぎのサインが出ているにも関わらず、価格が上昇を続ける場合は、強い上昇トレンドと判断できます。

MACD(移動平均収束拡散法)

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MACD(マックディー)はFXチャートでトレンドの強さや勢い、反転の兆候を分析するために用いられるテクニカル指標です。

異なる期間の指数移動平均を組み合わせることで計算され、MACDライン、シグナルライン、ヒストグラムの3つの要素で構成されます。MACDラインとシグナルラインのクロスや、ヒストグラムの拡大・縮小、ゼロラインとのクロスなどから、売買のタイミングを判断します。

ボリンジャーバンド

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ボリンジャーバンドは、移動平均線とその上下に標準偏差を一定の倍率で表したバンドを表示するテクニカル指標です。中心線には通常20日移動平均線が用いられ、上下のバンドは標準偏差の±2倍で描画されることが多いです。

ボリンジャーバンドは、為替レートの変動幅(ボラティリティ)を視覚的に捉え、異常な値動きや反転の可能性を判断するのに役立ちます。バンドの拡大はボラティリティの上昇、収縮はボラティリティの低下を示唆します。また、価格がバンドの上下を突破する動きは、トレンド転換のサインとして捉えられることもあります。

FXチャート分析のテクニック

FXチャート分析やテクニカル指標に加えて、取引戦略をより強化する分析テクニックを解説します。

出来高分析

出来高分析とは、一定期間における通貨の取引量(出来高)を分析することで、価格変動の裏にある「需要と供給のバランス」を読み解き、将来の価格動向を予測する手法です。

価格の上昇に伴い出来高が増加する場合は、上昇トレンドの継続を示唆し、逆に価格が下落する中で出来高が増加する場合は、下降トレンドの加速を示唆します。出来高は価格の変化を裏付ける根拠として捉えられ、テクニカル分析と組み合わせることで、より精度の高い分析が可能となります。

フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・リトレースメントは、価格変動の節目となる重要な価格帯を予測するために用いられるテクニカル分析ツールの一つです。将来的な価格の反発や反転の可能性が高いエリアを予測します。

フィボナッチ数列に基づいたこれらの比率は、支持線や抵抗線となりやすく、トレーダーはエントリーや利益確定、損切りの目安として活用します。

FXチャートを分析するための実用的なヒント

FXチャート分析で陥りやすい落とし穴は、主に4つあります。

1つ目は、指標やツールの多用による分析の複雑化です。シグナルが錯綜し、判断を誤らないように注意しましょう。

2つ目は、チャートパターンが将来も同様に繰り返されると過信することです。過去からの傾向を示しているだけであり、将来の結果を保証するものではないことを肝に銘じましょう。

3つ目は、完璧なタイミングでのエントリーや利益確定を目指しすぎることです。チャート分析は万能ではなく、すべての取引で利益を保証するものではありません。リスク管理を徹底し「まずは損をしない」ことが重要です。

4つ目は、知識や経験が不足のまま実践してしまうことです。基礎知識をしっかり習得してから実践に移しましょう。

これらの落とし穴を意識し、冷静かつ客観的な分析とリスク管理を徹底しましょう。

円 (JPY) のFXチャートの見方

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円ペアのチャート分析では、トレンド系指標とオシレーター系指標を組み合わせるのが効果的です。トレンド判断には、移動平均線やボリンジャーバンドを用います。例えば、価格が20日移動平均線を上抜けたら上昇トレンド、下抜けたら下降トレンドと判断します。

オシレーター系指標では、RSIやMACDを使い、買われ過ぎや売られ過ぎを判断します。RSIが70を超えたら買われ過ぎ、30を下回ったら売られ過ぎのサインです。MACDは、MACDラインがシグナルラインを上抜けたら買いサイン、下抜けたら売りサインと判断します。

さらに、重要な経済指標発表時や、円に影響を与える政治イベント時には、出来高の変化にも注目しましょう。特に円と海外の金利差の変化には注意が必要です。

出来高の増加は、トレンド転換の可能性を示唆することがあるので、こちらもチャートパターンと共に見方を事前に学習しておきましょう。

デモアカウントでFXチャート分析の練習をする

デモアカウントを作成し、FXチャート分析の練習をすることは様々なメリットがあります。実際のお金を使わないので、損失を恐れずに取引の練習ができます。一方で実際の為替の動きに連動して練習できるので、リアルな学びを得ることができます。

その中で、様々なテクニカル指標やチャートパターンを試し、自分に合ったものを見つけることができます。発注、決済、チャート分析ツールの設定など、取引ツールの操作に慣れることができる点も重要です。

STICキャッシュバックでは、初心者のためのFX取引ガイドが用意されています。デモ取引なら初心者でも安全に練習が行えますし、自信につながるはずですので、ぜひ試してみてください。

まとめ

初心者でも始めやすいFXチャート分析を活用した取引戦略、見方・使い方について解説してきました。複数の分析を組み合わせて、現状のトレンドを読むことが大事になります。リスク許容度を超えない範囲で、前向きに取り組んでみてください。

FXチャートに関するよくある質問

FXチャートは無料で使えますか?

多くのサービスでFXチャートは無料で利用できます。FX会社が提供する取引ツールや、TradingViewのようなチャート分析プラットフォームで、高機能なチャートにアクセスできます。これらのツールは、口座開設の有無に関わらず利用可能です。

どのような種類のFXチャートがありますか?

主に「ローソク足チャート」「バーチャート」「ラインチャート」の3種類があります。ローソク足チャートは、視覚的に情報を把握しやすいことから最も一般的です。バーチャートは、ローソク足チャートと似た情報量を持ちますが、よりシンプルな見た目です。ラインチャートは、終値のみを繋いだもので、トレンド把握に役立ちます。

FXチャートでよくみられる主要な通貨ペアは何ですか?

米ドル/円、ユーロ/米ドル、ユーロ/円、英ポンド/米ドルの4つが代表的です。これらのペアは、流動性が高く、スプレッドが狭い傾向があります。

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