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初心者向けのメジャーFX通貨ペア取引

Oct 24 2024

初心者向けのメジャーFX通貨ペア取引 image

FXで主要な通貨ペアは何か?

FX人気ランキング入るメジャー通貨ペアは2国間の経済状況を反映するため、世界経済の指標となっています。FX通貨ペアで、メジャーと言われる取引量や注目度の高い通貨ペアを6つご紹介します。

EUR/USD (ユーロ/米ドル)

FXのメジャー通貨ペアのひとつであるEUR/USDは、世界で最も取引量が多い通貨ペアです。ユーロ圏と米国は世界経済における2大経済圏であり、貿易や金融取引が活発に行われているため、流動性が高く、スプレッドが狭い傾向があります。
両経済圏の金融政策や経済指標は世界経済に大きな影響を与えるため、注目度が高く、取引が活発になります。

USD/JPY (米ドル/円)

日本は世界第4位の経済大国です。輸出入や海外投資など、多くの企業活動が円とドルで行われるため、取引量が多く、流動性は高いと言えます。
また、安全資産としての円の特性もあります。例えば、国際的な金融不安や地政学リスクが高まると、円が買われ、USD/JPYは下落する傾向があります。

GBP/USD (ポンド/米ドル)

GBP/USは歴史的に重要な通貨ペアです。かつては世界の基軸通貨であったポンドと、現在の基軸通貨であるドルのペアは、伝統的に取引量が多く、世界から注目されています。
英国経済と金融市場の影響もつながりが深い点も特徴として挙げられます。英国は金融センターとしての地位も高く、金融政策や経済指標がポンド相場に影響を与え、取引を活発化させます。

USD/CHF (米ドル/スイスフラン)

スイスフランは安全資産として独自のポジションを築いています。永世中立国であるスイスの政治的安定性や、健全な金融システムにより、スイスフランは安全資産とみなされ、リスク回避の際に買われます。
また、スイス国立銀行は為替介入を積極的に行うことで知られており、USD/CHFの相場に影響を与えることがあります。

AUD/USD (豪ドル/米ドル)

オーストラリアは石炭や鉄鉱石などの資源輸出国であり、中国などの新興国経済の影響を受けやすく、AUD/USDは資源価格の変動に敏感に反応します。
また、金利差の影響を受けやすい側面を持っています。オーストラリアと米国の金利差が変動すると、AUD/USDの取引に影響を与えることがあります。

USD/CAD (米ドル/カナダドル)

カナダもオーストラリアと同様、資源国で、米国と密接な関係はあります。カナダは原油や天然ガスなどの資源輸出国であり、最大の貿易相手国である米国の経済状況に影響を受けやすい側面を持っています。
また、カナダ経済は原油輸出に依存しており、原油価格の変動がUSD/CADの相場に影響を与えることがあります。
これらのFX通貨ペアは、経済規模、流動性、情報量、市場の注目度など、さまざまな面から見て重要性が高いため、メジャー通貨ペアと見なされています。

なぜFXでメジャー通貨を取引するのか?

FXにおいてメジャー通貨ペアで取引するメリットは数多く存在します。まず、高い流動性を持ち、スプレッドが狭いため、取引コストを抑えやすい点が挙げられます。
また、情報量が豊富で分析が容易なため、初心者でも参入しやすい点も挙げられます。経済指標やニュースなども入手しやすく、取引の判断材料に困りません。
さらに、世界中のトレーダーが注目しているため、トレンドが捉えやすく、取引チャンスを逃しにくい点も魅力です。取引時間も24時間体制で、自分のライフスタイルに合わせて取引できます。
加えて、主要国の経済や金融政策に密接に関わっているため、世界経済の動向を学びながら取引することができる点は、FXに限らず役立つ点です。
これらのメリットを活かすことで、FX取引を成功に導く可能性を高めることができるはずです。

FXでメジャー通貨に影響を与える主な要因

ここでは、メジャー通貨ペアに影響を与える経済的要因と地政学的要因について、それぞれ解説します。

EUR/USD (ユーロ/米ドル)

  • 経済的要因
    ◦ 金利差:欧州中央銀行(ECB)と米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利差は、EUR/USDの為替に大きく影響を与えます。FRBが利上げし、ECBが据え置けば、USD買い・EUR売りが優勢になりやすくなります。
    ◦ 経済指標:米国の雇用統計、GDP、消費者物価指数、ユーロ圏の製造業PMI、消費者信頼感指数などは、両経済圏の成長見通しを左右し、通貨ペアを動かします。
    ◦ 財政政策:米国やユーロ圏の大規模な財政出動は、経済成長を刺激する一方、財政赤字の拡大懸念も招き、通貨ペアに複雑な影響を与えます。
  • 地政学的要因
    ◦ ロシア・ウクライナ情勢:ユーロ圏経済に悪影響を与えるため、ユーロ売りに繋がりやすさがあります。
    ◦ 中東情勢:世界経済やインフレに影響を与えるエネルギー価格の上昇は、EUR/USDにも波及します。

USD/JPY (米ドル/円)

  • 経済的要因:
    ◦ 日米金利差:例えば、日銀が金融緩和を継続を行い、FRBが利上げを進めれば、USD買い・JPY売りが進みやすくなります。
    ◦ 日本の貿易収支:日本は輸出超過国であるため、貿易黒字の拡大は円買い要因、赤字は円売り要因となります。
    ◦ リスク選好度:世界経済の先行き不安が高まると、安全資産とされる円が買われ、USD/JPYは下落しやすくなります。
  • 地政学的要因:
    ◦ 北朝鮮情勢:北朝鮮によるミサイル発射や核実験は、地政学的リスクを高め、円安要因となります。
    ◦ 米中関係:貿易摩擦や安全保障上の対立は、世界経済に不透明感をもたらし、リスク回避的な円買いを誘発する可能性があります。

GBP/USD (ポンド/米ドル)

  • 経済的要因:
    ◦ 英国の金融政策:イングランド銀行(BOE)の政策金利や量的緩和政策は、ポンド相場に大きな影響を与えます。
    ◦ Brexit:英国のEU離脱は、経済や貿易に不確実性をもたらし、ポンド相場を不安定化させる要因となっています。
    ◦ 英国経済指標:GDP、消費者物価指数、雇用統計などは、BOEの金融政策やポンド相場の行方を左右します。
  • 地政学的要因:
    ◦ 欧州の政治不安:英国とEUの関係悪化や、欧州における政治不安の高まりは、ポンド売りに繋がりやすい面があります。
    ◦ ロシア・ウクライナ情勢:欧州経済への影響を通じて、ポンド相場も影響を受けます。

USD/CHF (米ドル/スイスフラン)

  • 経済的要因:
    ◦ スイスの金融政策:スイス国立銀行(SNB)は、為替介入を含む積極的な金融政策で知られており、USD/CHFに大きな影響を与えます。
    ◦ スイスの経済指標:スイスのGDP、消費者物価指数、製造業PMIなどは、SNBの金融政策の行方を占う材料となります。
    ◦ グローバルリスク選好度:世界経済の先行き不安や金融市場の混乱時には、安全資産とされるスイスフランが買われ、USD/CHFは下落しやすくなります。
  • 地政学的要因:
    ◦ 欧州の政治不安:スイスは地理的に欧州の中心に位置するため、欧州の政治不安はスイスフランの需要を高める可能性があります。
    ◦ 国際的な紛争やテロ:国際的な紛争やテロは、安全資産であるスイスフランへの需要を高め、USD/CHFを下落させる可能性があります。

AUD/USD (豪ドル/米ドル)

  • 経済的要因:
    ◦ 中国経済:オーストラリアは中国にとって最大の資源輸出国であるため、中国経済の減速は、豪ドル売り要因となります。
    ◦ オーストラリアの金利:オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利の変更は、AUD/USDに影響を与えます。
    ◦ コモディティ価格:オーストラリアは資源輸出国であるため、鉄鉱石や石炭などのコモディティ価格の変動は、豪ドル相場に大きな影響を与えます。
  • 地政学的要因:
    ◦ 中国との関係:オーストラリアと中国の政治的緊張は、豪ドル相場に悪影響を与える可能性があります。
    ◦ アジア太平洋地域の地政学的リスク:南シナ海問題など、アジア太平洋地域の地政学的リスクの高まりは、豪ドル売り要因となります。

USD/CAD (米ドル/カナダドル)

  • 経済的要因:
    ◦ 原油価格:カナダは原油輸出国であるため、原油価格の上昇はカナダドル買い、下落はカナダドル売り要因となります。
    ◦ 米国の経済:カナダは米国と密接な経済関係にあるため、米国の経済状況に大きく影響を受けます。
    ◦ カナダの金利:カナダ銀行(BOC)の政策金利の変更は、USD/CADに影響を与えます。
  • 地政学的要因:
    ◦ NAFTA:北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しや再交渉は、カナダ経済に不確実性をもたらし、USD/CADに影響を与える可能性があります。
    ◦ グローバルなリスク選好度:世界経済の先行き不安が高まると、リスク回避の動きから、安全資産とされる米ドルが買われ、USD/CADは上昇しやすくなります。

これらの要因は相互に関連し合い、複雑に絡み合いながらメジャー通貨ペアの値動きに影響を与えていることを理解することが重要です.

主要なFX通貨ペアの取引戦略

メジャーFXペアにおけるFX取引戦略をご紹介します。

トレンドフォロー戦略

FXのトレンドフォロー戦略とは、為替レートのトレンド方向に沿って売買を行う戦略です。上昇トレンドであれば買い、下降トレンドであれば売りポジションを構築し、トレンドの継続による利益を狙います。

テクニカル指標やチャートパターンを分析し、トレンドの方向性や強さを判断することが重要です。トレンド転換のサインを見極め、損失を最小限に抑えながら、利益を最大化する出口戦略も必要不可欠です。

長期的な視点でトレンドを捉え、適切なリスク管理を行うことで、安定した収益を目指すFX投資家向けの戦略と言えます。

レンジ取引戦略

レンジ取引戦略とは、為替レートが一定の価格帯(レンジ)内を推移すると予想し、その上下限付近で売買を繰り返す戦略です。レンジの上限付近で売り、下限付近で買いポジションを構築し、比較的短い期間での利益確定を目指します。

テクニカル指標やチャートパターンを活用し、レンジの上限と下限を明確化することが重要です。レンジをブレイクする可能性も考慮し、損切りポイントを設定しておくことで、損失の拡大を防ぎます。

トレンドフォロー戦略とは異なり、明確なトレンドがない相場環境で、小さく利益を重ねていきたいFX投資家に有効な戦略と言えます。

ニュース取引戦略

ニュース取引戦略は、経済指標発表や金融政策発表などの重要ニュースが為替レートに与える短期的変動を利用して利益を狙う方法です。事前に経済カレンダーなどで重要ニュースの発表日時をチェックし、発表直前または直後に起こる値動きに注目します。

予想を上回る結果が出ればその通貨は買われやすく、下回る結果であれば売られやすい傾向があるため、素早い判断と行動が求められます。しかし、予想外のニュースや市場心理に翻弄されやすく、ハイリスク・ハイリターンな取引手法と言えます。

リスク管理を徹底し、損切り注文を適切に設定することが、大きな損失を防ぐために重要な戦略です。

最も変動の激しいFXペアとは?

FXにおいてボラティリティが高いメジャー通貨ペアのその理由、そしてそこに潜むちゃんとリスクについて解説します。

GBP/USD (ポンド/米ドル)

GBP/USDがボラティリティが高い理由としては、「英国のEU離脱による経済や貿易の不確実性」「ポンドは取引量が多い通貨であるため、値動きが激しくなりやすいこと」が挙げられます。

リスクとしては当然、予測不能な変動が考えられ、ニュースや政治不安など、予期せぬ出来事が発生すると、大きな損失を被る可能性があります。また、高いスプレッド: ボラティリティが高い分、スプレッドも広がりやすいため、取引コストが増加する可能性があります。

一方で、先読みすることができれば、短期間で大きな利益を狙うことができます。また、トレンドが生まれやすい為替ペアであるため、テクニカル指標などを用いた分析が有効な場合があります。

USD/JPY (米ドル/円)

USD/JPYがボラティリティが高い理由としては、長い間低金利を続けている日本に対して、米国は積極的に金利によって経済をコントロールする日米の金融政策の違いがあります。これは金利差を生み出し、USD/JPYの値動きに大きな影響を与えます。

また、一般的には安全資産として、世界経済の先行き不安や地政学リスクが高まると、円が買われ、USD/JPYは大きく変動します。

リスクとしては、日米金利差の急激な変化で為替が大きく揺り動かされることがあることです。急激な円高を抑制するために、政府や日銀が為替介入を行う可能性があり、その場合は相場が大きく変動します。

一方で、低金利の円で資金を調達し、高金利のドルに投資するキャリートレードの対象通貨ペアとして人気がありますし、USD/JPYはトレンドが明確に出やすい通貨ペアであるため、トレンドフォロー戦略で利益を狙うことができます。

AUD/USD (豪ドル/米ドル)

AUD/USDがボラティリティが高い理由としては、オーストラリアは資源輸出国であるため、鉄鉱石や石炭などのコモディティ価格の変動が豪ドル相場に大きな影響を与えます。同様に、中国経済: 中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国であるため、中国経済の動向が豪ドル相場に影響を与えます。

リスクとしては、上記でも触れたコモディティ価格は需給バランスがありますし、中国経済の減速リスクもオーストラリアの資源輸出に悪影響を与えるため、リスクであると言えます。

一方、オーストラリアは主要国の中でも金利が高いため、スワップポイントによる収益を狙うことができます。また、世界経済の成長や資源需要の高まりによるコモディティ価格の上昇局面では、AUD/USDが上昇する可能性があります。

FX通貨ペア・日本円(JPY)の取引戦略

FXの通貨ペアに日本円を組み合わせるメリットは多々あります。

メリット

1つ目は、高い流動性です。日本円は米ドルに次ぐ取引量が多い通貨であるため、流動性が高く、スプレッドが狭く、約定しやすいメリットがあります。

2つ目は、安全資産としての特性です。国際情勢が不安定になると、円が買われやすくなるため、リスク回避の手段として有効です。

3つ目は、豊富な情報量です。特に日本人にとって日本の経済指標や金融政策に関する情報は豊富に入手できるため、分析を行いやすい環境であると言えます。

4つ目は、スワップポイントです。低金利通貨である円を売って、高金利通貨を買うことで、スワップポイントによる安定的な収益を狙えます。

取引戦略

前項で紹介したトレンドフォロー戦略、レンジ取引戦略、ニュース取引戦略に加え、キャリートレードも有効です。

例えば、円を売って、高金利通貨(豪ドル、NZドル、トルコリラなど)を買うことで、スワップポイント収入を狙います。ただし、金利差縮小やリスク回避の円買いが発生すると、大きな損失を被る可能性があるため、注意が必要です。

メジャーFX通貨ペアを取引するための実用的なヒント

メジャーFX通貨ペアの取引を行う上でのヒントを3つご紹介します。

経済指標カレンダーを活用する

主要国の経済指標発表時は、為替レートが大きく動くタイミングです。事前に経済指標カレンダーをチェックし、発表時間帯の取引は注意深く行いましょう。特に、雇用統計や政策金利発表などは、相場が大きく変動する可能性が高いので、要注意です。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を組み合わせる

チャートパターンやテクニカル指標を用いたテクニカル分析と、経済指標やニュースなどを分析するファンダメンタルズ分析を組み合わせることで、より精度の高い取引判断ができます。どちらか一方に偏ることなく、両方の視点を持つことが重要です。

損切り注文を必ず設定する

損失を限定するために、損切り注文は必ず設定しましょう。損切りポイントは、自分のリスク許容度や取引スタイルに合わせて、事前に決めておくことが大切です。感情的に損切りできずに、損失が拡大するケースも多いので、機械的に損切りを実行できるよう、ルール化しておきましょう。

FX 初心者向けの追加ガイド

初心者のためのFX取引ガイドとして、FX取引における2つの気を付けるべきポイントをお知らせします。

1. レバレッジをかけすぎない

FXではレバレッジをかけることで、少ない資金で大きな利益を狙えますが、その分損失も大きくなる可能性があります。初心者のうちは、低いレバレッジで取引し、損失リスクを抑えながら、市場の動きを学ぶようにしましょう。FXチャートの分析方法をしっかりと学び、資金管理を徹底し、無理のない範囲で取引することが大切です。

2. 感情的な取引を避ける

損失が続くと、焦りや不安から、冷静な判断ができなくなることがあります。

損失を取り戻そうと、さらにリスクの高い取引に手を出し、大きな損失を被るケースも少なくありません。投資に最適なFX戦略としては、常に冷静さを保ち、事前に決めたルールに基づいて、機械的に取引を行うように心がけましょう。

FXメジャー通貨に関するよくある質問

初心者におすすめの通貨ペアは何ですか?

FX初心者にオススメな通貨ペアは、USD/JPYです。情報量が豊富で分析しやすく、世界情勢の影響を受けやすいので値動きが比較的予想しやすいからです。また、スプレッドが狭く、取引コストを抑えやすい点も魅力です。

FXにおけるペアトレードとは何ですか?

FXにおけるペアトレードとは、相関性の高い2つの通貨ペアを選び、一方を買い、もう一方を売ることで、相対的な価格差の変化から利益を狙う取引手法です。

例えば、USD/JPYとAUD/USDのように、通常似た動きをする通貨ペアを選び、価格差が拡大したタイミングで売買します。この手法は、単独の通貨ペアを取引するよりもリスクが低減できる可能性があり、安定的な収益を目指せる点がメリットです。

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